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「信頼」される人間

安全・安心というキーワードが定着してきています.「安心社会」というのは,一見集団主義的に協力し合っているようにみえます.しかし,それは単に様々なしがらみ(ムラ社会やローカルな掟)が存在するおかげで「相手が自分を裏切ることはないだろう」と,ムラの人々が勝手に安心できると思っているに過ぎない可能性もあります.STAP細胞騒動の病根も,研究者組織や発表先に,あらゆる人々が過剰に安心していたような気がします.

人間は「間違える,思い込む,保身する」動物です.そのため,次のような問題がでてきます.

(1)“よそ者”に対しては,強い不信感を抱く傾向があります.そのため,成人以降の人生を歩むために必要な知恵を“よそ者”から学ばなくなってしまいます.

(2)同じムラの人や長老が間違っていても“それは違います”と言えなくなってしまう傾向になる.なぜならば村八分になってしまうと,村で生きていけなくなるからです.

さて,企業では「安全」をベースとするしがらみや掟が制度へと進化した「終身雇用」や「年功序列」も崩れ始めています(既に崩れている?).たぶん維持は不可能だと思われます.

こんなことからも「安心」に安住しない方が良いと思います.他人に関しては,“よそ者”であってもきちんと評価して信頼できる人は信頼するという人間になりましょう.自分に関しては「信頼」されるような開放的なマインドセット#を持つ人間になるように努力しましょう.「信頼」されるようになるには専門性も大切でしょうが,むしろ言語技術とか,教養とか,開放的マインドセットが重要になると思います.そのためには日々の読書,作文,会話,思索,食事,運動がとても大切になってくるのだと思います.「微差は大差」というわけです.


糸井重里さんの提唱する「インターネット的」,『インターネット的』, PHP研究所,2014.2007年に新書が文庫として店頭に並んでいます.