質問対策:次に自分が何を話すかを考えながら聞いてはいけない.

「人の話は,全身全霊で聞きなさい.」“When people talk, listen completely.”

とは『老人と海』のアーネスト・ヘミングウェイの言葉です.人の話を聞くときの心構えとして彼はこんなことも言っています.

  1.  次に自分が何を話すかを考えていてはいけない.
  2.  私は注意深く耳を傾けることで,多くのことを学んできた.

 つまり,相手を尊重することを忘れないようにしようということです.相手を尊重していれば,自然に相手の話を聞くという行動になっていくと思います.

 学生さんの質疑応答のパターンで多いのは,質問の意味を理解せずに,用意してきた台詞や頭に残っている台詞をまくしたてることです.これは上記の1と反対のことをしている可能性があります.

 プレゼン時間は,聞いている人がわかるように説明する必要があります.これも相手を尊重していれば自然に出てくる行動です.パワーポイントを準備する際も,聞いてくれる人の顔を想像するという気が働けば,独りよがりでないパワーポイントを作成することができると思います.

 会場の人は,プレゼン時間は君の話を全身全霊で聞いてくれています.プレゼンが終わったら,今度は君が耳を傾ける時間帯です.そして質問者がわかるように,丁寧に回答しましょう.これらのことは,相手の時間を大切にするという意識があれば,自然と「(僕の/私のつまらない発表をわざわざ聞いてくれる.だから,)日頃から精一杯の準備をしよう.(わざわざ質問してくれた.だから質問をしっかりと聞いて,)的確に回答しよう」となっていくはずです.相手を尊重するという意識を持ちさえすれば,特に【傾向と対策】や【試験勉強】はいらなくなります.なお,日頃の研究,様々なことへの好奇心は,精一杯の準備,的確な回答に繋がっていきます.