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受験生が陥りやすい10の落とし穴 & 情報処理力⇒編集力

2015年3月9日(月)の朝日新聞の新聞広告は時代を反映しているものが三つありました.

一つはA社のスマホを取り扱う電話会社の広告でした.このスマホで撮影した写真(富士山のある風景)が2面に渡って掲載されていました.この写真をみただけでは電話会社の広告とは判断できませんでした(先日は別の電話会社版も掲載されていました.こちらはトナカイ).携帯電話にカメラがついた時代から,高性能カメラに電話機能がついているという時代を感じました.A社はその昔,Aコンピューターという社名でした,今はコンピュータが社名から消えました.今日からは腕時計を売り出すようです.また新しいことを提案してくれそうです.本当は僕らが提案しなくては!

 

二つ目は某塾のものです.受験生が陥りやすい10の落とし穴として,次のことを紹介していました.太字は大学生にも多いような気がします.原理を理解せず,試験前は丸暗記しようとする.それで単位させ取れれば良い.その結果,本来は楽しい学修を勉強にしてしまう.

  1. 基礎は簡単.自分はできている.
  2. 難しい問題をやっていれば学力が伸びる.
  3. 人気講師の授業を聞けば成績が上がる.
  4. 間違えた問題はひたすら丸暗記する.
  5. 合格判定に一喜一憂する.
  6. 得意科目は自分だけで大丈夫.
  7. 不得意科目はいくらやっても伸びない.
  8. 勉強は楽しくないもの.
  9. 理系文系は得意不得意で決める.
  10. 行きたい大学でなく行けそうな大学を志望校にする.

 

三つ目は,雑誌の広告を兼ねた“「正解」のない時代がやってきた”という藤原和宏さんのインタビュー記事です.記事には最初に高度成長の時代に求められたこととして,

  1. ちゃんとしなさい ⇒ 正しく
  2. 早くしなさい   ⇒ 早く
  3. いい子にしなさい ⇒ 従順に

があると書かれていました.この3つの力で,企業(特に輸出型ものつくり企業)のもっとたくさん,もっと安く,もっと均質を支えてきたわけです.言い換えると,完成した絵(正解)がわかっているジグソーパズルを完成させる力で良かったのです.いわゆる情報処理力です.

ですが今は,成長したとしても低成長社会,むしろ成熟社会に向かっています(スローガンで成長!拡大!という人もいますが,スローガン通りになることは期待しなすぎない方が良いでしょう).この成熟社会では,これまでのような「正解」はありません.こんな成熟社会を生き延びるためには,上の情報処理力だけでなくて,新たに

  1. 思考力・判断力・表現力 
  2. 主体性・多様性・協調性

が求められています.1は,“手持ちの情報(ブロック)を組み合わせ,頭をフル回転して,自分だけの新しい答えを「編集」する”ようなイメージです.編集力です.2は,自分から多様な考えの人と協調して「編集」していくということなんだと思います.

さらに忘れていけないことは,「正解」のある時代の先生(先に生まれた人=「正解」を知っている)と,「正解」のない時代の先生の役割は変わってきたということです.あまり先生を頼りにするな,闇雲に信じるなというメッセージです.学生さんは,先生が「正解」を持っていると思っては研究は進みません.なぜならば,研究には「正解」はありません(ただし基礎とか基本はあります).

これからも若い人とレッツトゥギャザー!!で研究していきたいと思います.