「なんとかなる」と「夢しかかなわない」,そして「真っ直ぐに生きる」

今日は電車の中で軽井沢高原教会の広告をみました.ラッシュ時間ではないのであるが座ることができなかったために,気がついた広告です.下記のような文章が書かれていました.「なるようになる」には2種類の意味があるようです.

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「なるようになる」とはあきらめてしまうことではなく想像した自分に近づくこと.

 私たちは自分の中で思い描いた人生を今その通りに生きています.無理だとあきらめてしまうのも何かに挑戦しようと動き出すのもどちらも心のどこかに思い描いた自分です.「なるようになる」という言葉の意味はなんとかなると投げ出してしまうことではなくなると思ったものになるということ.想像した自分に近づくこと.あなた自身が持っているその「想像する力」で夢や憧れを自分のものにしてください.

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試験の前,研究がうまくいかないとき,あんまり準備していないとき「なんとかなる」と開き直るときがありました.これからは「想像した自分に近づくこと」を意識してから使おうと思いました.私の好きな言葉の一つに「夢しかかなわない」があります.この「かなう」という動詞は,夢とペアで使うぐらいしか思いつきません.なにはともわれ,夢を持つことです.

午後のシンポジウムでは,私がかねてから尊敬していた先生のお話を聞くことができました.お話しの締めは「夢を蒔き夢を育て夢を生きよう.高い志を持って不断に深く考え,真っ直ぐに生きよう」でした.蒔くという時には「時」が入っています.つまり適切な時期にという意味があるのだと気がつきました.

「真っ直ぐに生きる」は原理原則に従いシンプルに生きるのと同じで研究者や教育者に大切な言葉だと思います.教育機関で,何か実利を勝ち取るために,上に迎合したり,政治的な駆け引きに走ったりする人になるのは,可能な限りやめたいものです.このような人達には,データを客観的に解釈せず,自分たちに良いところだけ,都合良く解釈するという傾向があります.これをポジティブと言うそうです(ちょっと違うと思います.安全だから安全なのだ!どこかで聞いた台詞と同じです).ポジティブに生きるというのと,データの光と影を見るということは次元が違うことです.データの影や嘘をみて,真っ直ぐに別の道を考えるの本当のポジティブです.

大人ではないとか,青いとか,頑固だと思われるかもしれませんが,何かを勝ち取るという実利に走ると,いずれ論理矛盾が生じいずれ論理が破綻します.嘘に嘘を重ねることになります.犠牲になるのは学生であり,教員です.そして大学,ひいては日本です.「なるようになる」ためにも,現実は冷静に客観的に分析することと,ぶれない原理原則を持っていたいものです.そのためには不断に深く考えていないといけないのです.生涯一教育研究者と生涯一自由人でありたいと思います. to be a professor and to be free.