「バスに乗り遅れるな」なのか?

少子化だとか,2018年問題で入学者が急激に減るからとかが背景にあって,煽るように「バスに乗り遅れるな」的な発言を耳にします.ちなみに英語では“The closing date for application was last week, so I have missed the boat (bus, train).”という文脈で使います.だから「何かしよう.改革しよう」という議論を耳にします.バスに乗ることだけが目的になってしまっているので,バス亭ではこんな事が起きています.

  • みんな同じに乗りたがっている(金持ちも貧しい人も).
  • 行き先も確かめずバスに乗る人がいる(子供でも確かめる.大学人は子供だ).
  • 到着先のことを想像しようとしない(夜に着くとか治安が良いとか考えたら).
  • バス代のことを考えずにバスに乗ろうとする(ランニングコストは誰が払う).
  • 乗らない人や乗ろうとしない人を虐める(ハラスメントではないのか).

これってなんだろう.バスに乗りさえすれば良いの?数値的に検証しなくて良いの?(大学人は研究者だから都合の良い数字だけを使う.なぜか副作用も調べない.これは研究者倫理として問題では)大学は同調圧力に乗りやすい組織だね!国民性?大学で何を勉強したの?バブル経済のときの熱狂と同じだね.

行き先や目的が違うのだから,みんなが同じバスに乗っても意味がないはずだよね.また,行き先の違ったバスに乗ったりして,全く意図していないところにいってどうするんだろうね.たちが悪いのは,「バスに乗れ!」と煽った人は,煽るだけ煽ってしばらくすると消えます.あるいは「そんなこと」言ったとか,時間がないからととぼけます.

こんな時はあえてバスに乗り遅れて,別の方法で行くことを考えても良いと思います.あるいは途中下車しても良いと思います.あるいは別の季節に行くとかもあると思います.

少子化や入学者が減るからといって,複数の大学でアライアンスを結んだりして,質を向上させて積極的にコンパクトになってみるとかも誰も言い出しませんね.おりしも今度の日曜日は統一地方選挙.演説で聞くのは,「私がなったら経済成長・・・」という念力がなり声の連続であって,本当に経済が成長することなど考えていない.軽い言葉です.茶番,虚構です.今働いている人の給料をあげるのなら,それで若い人を少しでも多く雇用した方が,年金的にも良いと思うのだけど,誰もそれは言いません.結果として少子化はますます続きます,急激に人口は増えません.成熟した社会の時代の経済とかを考えましょうとかの議論は全く演説では耳にしません.

知の拠点たる大学もバス乗ることだけを考えているだけだから,無理がないかもしれません.知の拠点も長たる人の権限だけが強くなって,意思決定が早くなりました.この意思決定はやはりやめますはない決定で,社会環境が変わっても中期計画で書いたからとかの理由で決めたらとことこ行きたがります.目先レベルやりたい放題が続きそうです.その結果,体力のないところは自滅していきます.