研究室運営は「マネーボール」と似ている 

ラグビーやサッカーの代表チームは,監督やヘッドコーチが選手を決めることができます.一方,大リーグでは監督にはチーム編政権はありません.監督は,GMが球団事情や目指すべき野球を実現するために集めた選手をやりくりして勝利を目指していきます.GMの役割も大事ですが,監督の戦略とか戦術が大切になります.GMのことは「マネーボール」に描かれています.

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大学研究室も大リーグ的に考えることができます.研究室の指導教員には学生を選択する権利はありません.たいていが学生希望や成績等で学生が配置されてきます.機会は平等な訳です.第一希望で来る学生もいれば,そうでない学生もいます(幸い私のところは恵まれています).でも一緒に良い卒論を書くという結果を目指して頑張るわけです.どこの研究室も同じなはずです.個人の裁量や努力でハンドリングできる研究費,そして少しの私費(学生との懇親)を利用して,研究室学生だけになってしまうけど,配属された学生を一人前にするために,色々な指導方法で研究意欲を与えていくわけです.これが大学での教育者の醍醐味だと思っています.

でも驚くのはあの研究室の学生だけ学会発表が多いとかで不機嫌になる先生もいることです.要するに機会平等というよりも結果公平主義的に,研究室間の差が出るから良くないと考える人もいるようです.手をつないで100メートル走を走るみたいな感覚です(私なら,そんな研究室になれるように色々と考えてみるだろうし,また頑張っていますねと声をかけるし,リスペクトすると思います.どんどん頑張ってもらって,他学生のロールモデルになって欲しいと思います).つまり手をつなぐなら精神的にが良い訳です.皆が頑張ればいいだけで,結果としてゴールを一緒になる必要はないはずです.

こんな結果公平主義的な人に会うと,思い出すのは,坂本龍馬の言葉

  • 「世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る」

です.この言葉の意味は「世間の人が言いたいのであれば自分の事を言いたいだけ言えば良い,でも自分のやりたい事は自分だけが知っているのだ.」です.同じような言葉に次のような言葉があります.

  • “決していいわけをしない.他人は,自分の見えている範囲でしか語れない.言い訳する前に,こちらはしなければいけない事がたくさんある.だから気にしない.”山際淳司
  • “偏見・習慣・他者からの影響を振り払うために,新しいものの見かたを見つけるための努力を怠ってはならない.”N. H. Kleinbaum

というわけなので,自分でできることで,目の前の学生の Educate(能力を引き出す)をしていこうと思います.