当面の敵は一人:差し迫ったものから確実にやっつけていくこと

 今日の朝日新聞土曜版の記事に気象予報士・木原さんの仕事の片付け方が載っていました.「心配事を横に並べておびえるのではなく縦一列に並べて差し迫ったものから確実にやっつけていくことを心がけています」とのことです.なるほど.こんな言い方もあるんですね.

テレビ出演に加え,連載中のエッセーの締め切りや,講演の準備が重なり,にっちもさっちもいかないことも.そんな時は「当面の敵は一人」のモットーで乗り切る.お天気キャスターの大先輩,倉嶋厚さんから学んだ言葉で,「心配事を横に並べておびえるのではなく縦一列に並べて差し迫ったものから確実にやっつけていくことを心がけています」

 昔,恩師に「頭の上の蠅を追え」と言われたことを思いだした.自分の頭の上にたかる蠅(当面の仕事)さえ,ろくに追い払うことが出来ないのに,他人の頭の上の蠅(あんまり優先順位の高くない仕事)を追い払おうとするなという意味である.

 似た表現には,己の頭の蠅を追え/自分の頭の蠅を追え/人の事より足下の豆を拾え/人の事より我が事/人の蠅を追うより我が頭の蠅を追え/めいめい自分の洟をかめ/我が頭の蠅を追え/我が身の蠅を追え,がある.英語では Let every man skin his own skunk.(各々自分のスカンクの皮を剥ぐがよい)という表現がある.

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 “まずは自分のことをきちんとする.”はとても大切だと思う.自立,自律しているひとです.そんな人は心に余裕がある.他人のコト,社会のことなどを俯瞰できるのだと思う.

 ところで,ろくに分析もせずにアイツ・・・だとか,他人のレッテルを貼りたがる人がいる.こんな人は“(余裕がないし,自立できていない)自分が同じシチュエーションでこうだった.だからアイツもこう考えるだろう”と思うのだろう.経験したシチュエーションが多ければいいのだが,そんな人に限ってとても少ない.困ったもんだ.