「忍耐」・「一生懸命」という言葉の酔いから覚める

座右の銘とは,好きな言葉とは?

私の場合,10〜20代は,「忍耐」,「人事を尽くし天命を待つ」でした.

そのこころは,(1)「堪え忍んでできることをする」,結果は(2)「天に任せる」という感じでした.50代となった今は,(2)の部分は変わりませんが,(1)が「気分の持ち方であらゆることをエンジョイしてしまう」となっています.

さて今,冷静に考えると,10〜20代の私は「忍耐」とか「一生懸命」という言葉に酔っていたのかも知れません.常に必死に全力で懸命に取り組んでいれば、ことさら忍耐とか一生懸命とは意識する必要はありません.真面目の反対は遊びでないし,遊びの反対は真面目でもありません.遊び(例えば私の場合登山とか野球など体を動かすとき)をしているときは,必死に全力で懸命に取り組んでいます.それもストレスでなくです.

こんな心境になったのは,大学入学して一人暮らしをしたり,国内旅行をしたり,大学野球部で野球をスポーツとして楽しんだり(楽しむようになってから打てるようになりました),落語を聞いたりしたり,読書をしたりしたことがあります.また20代にアメリカという国で放浪したり,仕事をしたりして,多様な人やことに出会ったからです.もちろん研究室の恩師やメンバーからの刺激も重要でした.これらのことが直接あるいは副産物として刺激になりました.自分を変える下記の3ポイント:
 (1)住む場所を変える/旅行をする
 (2)つきあう人を変える/本を読む/読む種類の本を変える
 (3)時間配分を変える
を,結果的に実践していたわけです.

ところで昨日,友人と飲み会をしました.彼はお堅い仕事についていました(今はリタイアしています).彼曰く,彼の元上司Aさん(私も知っている)は「笑顔で仕事をするな.歯を見せるな.眉間にしわを寄せて仕事をせよ」をモットーにしていたようです.このモットーの理由は権威づけには重要なんだそうです.本当にくだらないですね.このモットーで結果が出ていれば良いんだけど・・・.

私は学生と一緒に研究するときはむろんとりまとめの時に最初に話すのは「眉間にしわを寄せずに,笑顔でエンジョイ」,「会議はできるだけしない」ということを話します.権威主義者のAさん的な人からしたら腹が立つでしょうね.でもその権威は表層的な権威であって本物ではありません.Aさんとその取り巻きだけにしか通じません.取り巻きの集め方にはいわゆる合コン理論を使い,幹事は自分より美人は集めないのです.これがまた多様性がないから多角的に物事を見ないので,集団を権威ぽいことを振りかざして悪い方向へ導いていくのです.困ったもんです・・・.

というわけで「一生懸命」という言葉は,度数が高いので飲み過ぎ,悪酔いに注意してください.